「生きがい」を探してずっと生きてきた

【「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学】若松英輔・著。

この本を読みだして、たくさんのひらめきがありました。
自分の過去をざっと振り返って「生きがい」」を探し続けた人生だったと
あらためて思いました。
高校時代、加藤諦三の本に出合い、「生きがいのある仕事を見つけ、燃えるような人生を生きる」と胸を膨らませた。
しかし、生きがいのある仕事の前に「生きがいと同等の大切な女性に出会ってしまった」
そこで大学を中退し、結婚に向かって突っ走った。
しかし、婚約した後にドタキャンされ、目標も生きがいも失った。
その後は、どこに行っても、どこで働いていても常に「俺の生きがいはここにはない」と思って生きてきた。
その後、大手の靴の小売店の店長、書店員、靴のオーナー制度(靴屋FC)店長、自営の古本屋などを経験。
結婚生活も10年経験した。
数年前にやむを得ない事情が起こり、好きでやっていた古本屋を閉店することになった。
古本屋を営む傍ら縁があった仲間と立ち上げたNPOも退会した。
なんとなく、いったん人生からフェイドアウトしたような感じになった。
以来、「生きがい」探しは中断していた。
それでも本は読み続けていた。
あてのない読書が続いた。
そんなある日、たまたま寄った古本屋の店頭の均一棚で見つけた本を、さして読む気もなく開いてみた。
パラパラと拾い読みしていた。
ふとあるページに目が留まり、そのまま読みだした。
驚いた。
そこには40年間も探していたものがあった。
いわゆる「天職」だ。
ズバリ「本の話をすること」
この本の言葉を借りれば「自分の強み」にあたるそうだ。
これを読んでなぜか自分の胸の中にふわりとした、あたたかくおだやかなものが沸き起こった。
少し恍惚感もともなった。
あぁ、これだよこれ、おれはこれがやりたかったんだよ。
しかも俺は、ここ10年間ぐらい何回もやらせてもらっていたんだ、
それがわかったことがうれしくてならなかった。
そして、その数日後、更にもっと大きなくくりで自分の「生きがい」を発見した。
それは「書くこと」だった。
いきなりまとめ過ぎだと思いますが、僕の今回の人生では
「書くこと」が生きがいでした。
極端な言い方をすれば「仕事」はなんでもよかった。
人生で経験したことすべてが「書くこと」のネタだった。
むちゃぶりまとめに至るまでの過程を
自分の人生を振り返ることで、「生きがい」について、書いてみたい。

とりあえず、いま「note」というサイトで、自分の10代から振り返ることを始めています。
よろしければご一読ください。

「働くことに生きがいを求めて」