マルクスの「資本論」と「金持ち父さん貧乏父さん」を大学時代に深く読み込んだ著者。
ある結論に達したそうです。
「この二冊は同じことを言っている」と。
それは、「資本主義経済の中で私たち“労働者”が必然的に置かれている状況についてであり、
そこから考え始めることで、どういう「働き方」を選択すればラットレースに巻き込まれず、
幸せに暮らしていけるかがよくわかる」らしい。
著者は言う「しんどい働き方は、もっと根本的なところから考え、変えていかないといけない」と。
(ここまでは、本のカバーの袖部分のコピーを引用したものです)
冒頭の二冊の本のドッキングが妙に気になってしまったのです。はい。
で、読んでみました。
この本は素晴らしい!
AIの時代が来ても通用する自分が創れますですよ。
今現場で働く若者全てに、ぜひ読んでほしい。
「こうやったらすぐにうまくい」くとか、「一分でできる」とか、
様々なノウハウ本が世に溢れている。
私も時々買ってしまっていたが、、、(^◇^;)
でも、私の場合ほとんど身に付かなかった。
だからお手軽なノウハウ本はおすすめしない。
この本も広い意味で言えばノウハウ本の部類に入るのかもしれない。
(厳密に言えば、「働き方の提案」になると思います)
この本は、真面目にしっかりと取り組んで継続していけば、誰でも成長でき、
ラットレースから抜け出せる方法がしめされている。
ただし、ウサギと亀に例えたら、「亀の技」になる。
だから「一分でなんとか」が好きな人には向かない。
でもあえてそういう人に進めたい。
この本は必ず武器になる、いや、武器になる自分を作り上げるきっかけになる本だ。
『「自己内利益」を考える。
自分の「労働力の価値」を積み上げていく(資産という土台を作る)
精神的な苦痛が小さい仕事を選ぶ』
これが、この本で著者が伝えたいことです。
この本は、
今の働き方に満足できない方、
将来に不安を感じている方、
自分には今の職場で我慢するしか道はないんだとお考えの方、
自分の人生をコツコツと着実に作り上げていきたいと考えている方、
に、特におすすめです。
私の読後感想の第一声
「40年前に読んでおきたかった(笑)」